就労移行の支援員の求人を見ると、社会人経験があればOK、
未経験の方でも大丈夫と書いてあることが多いですが、経験上これは私も同感です。
とはいえ
・本当に就労支援未経験でもOKなの
・業務内容(支援内容)のイメージがなんとなくしかわない
という方も多いと思います
そこで、この記事では、10年以上障がい者就労支援を行っている私が
実際の経験を元に就労支援員の業務内容をお伝えしていきます
具体的には
- 1【就労支援員】外回りの方が多く、時々事業所内で支援
- 2【業務体験談】やってみてわかった求められるスキル
- 3事業所により支援スタイルも変わる
- 4【無資格・未経験OK】人生経験が活かせる就労支援員
の順番に紹介していきます。
就労支援の業務があなたに合っているのか想像していたとおりかどうか
良い検討材料になるかと思いますので是非ご一読ください。
【就労支援員】外回りの方が多く、時々事業所内で支援
就労支援員は、就職活動中の方の支援が多く、採用面接同行や企業見学、ハローワークなどの支援機関訪問、就職した方の支援が主な業務となり外出が多いです。
主な外出先は以下の通りです
- 採用面接同行
- 企業見学
- 企業開拓
- 支援機関訪問【営業活動】
- 定着支援
細かく上げるときりなくありますが、外出で多いのが上記です
【面接同行】
(障がい者の採用面接では支援者が当事者に同席をして面接を行うことがほとんど)
本人がメインで話をするのですが、フォローに入ったり入らな過ぎないようにしたりと調整をします。
【企業見学】
障がい働いている場の見学や職場の方のお話を聞いたりと企業の方の協力をいただいて実現させます。日程調整や見学の流れなどを企業の方と行います。
【企業開拓】
施設利用者の雇用先開拓や企業見学先を探す目的で、障がい者の雇用をすでに行っている企業と関係つくりをしていきます。
【支援機関訪問】
ハローワーク、保健所、役所、病院、学校など施設利用者と関わっている支援者と連携が円滑にとれるように、訪問します。支援の話に加えて、施設のパンフレットをお渡しして
施設内で行うイベントの告知など行い施設PR(営業活動)を行うこともあります。
【定着支援】
就職して働き始めた方の職場に定着して働き続けてもらえるように当事者の方を支援します。そのため、当事者が働いている職場に訪問して面談を行い、現状把握と課題があれば企業本人支援員で解決方法を考えていきます。
また施設内での支援ももちろんあります
施設内支援で行う主な支援は以下の通りです
【
- 【個別面談】
- 【応募書類の作成フォロー】
- 【面接練習】
- 【就労のカリキュラム提供】
【個別面談】
施設利用者と、定期的または必要に応じて30~1時間程度実施します
体調の事や、就職に向けての目標や課題の再確認など行います。
また利用者の方から依頼を受けることもあります。不安や悩みは解決軽減させ
就職活動に集中できる環境つくりをしていきます。
【応募書類の作成フォロー】
履歴書や職務経歴書など求人応募の際に必要な書類の作成を利用者と一緒に行います。
自己PR、志望動機を書くのが難しく作業が滞る傾向がありますが、
できるだけ自身の言葉でまとめられるように支援していきます。
【面接練習】
支援者が面接官となり、入室→面接→退出までの一連の流れで練習します
練習後は、フィードバックを行い次に活かしていきます。オンライン面接にも
対応できるようにふるまいの確認も行っていきます。
【就労のカリキュラム提供】
座学形式1コマ1時間程度行います。内容は働く上での心構えや
志望動機の考え方や求人票の見方といった就職活動やその準備に関わることが中心になります。
実際に私が担った内容ですが
就労移行支援事業所によって多少担当する業務が変わる可能性はあります
とはいえ就労支援員というと大体この業務をイメージしてもらえればと大丈夫です。
*事業所の売り込みもありますので、どんな支援をしてきているのかということや事業所の支援の特徴などしっかり伝えられるようにしておくことなど、とにかく色々な方と関わる機会がありますので、コミュニケーションスキルが求められますね。
【業務体験談】やってみてわかった求められるスキル
なんだかんだコミュニケーション能力でした
施設利用者との信頼関係つくり
ハローワークなどの支援機関と関係つくり
企業の方々とスムーズな連携
例えば、ほぼ毎日関わる施設利用者さんへ関心をもって関わることで
見方が変わりますし接し方も変わってきます。
そうすることで施設利用者さんも心を開いてくれ信頼関係が生まれます。
日々のかかわり方が信頼関係をしっかり築いていくことにつながるということです。
事業所により支援スタイルも変わる
支援の仕方に正解はないのと同じで、事業所によってさまざまな環境で
支援をしています。
私が支援していた事業所は、会社のオフィスのような環境でした。
事業所を一つの会社とし、利用者は会社に毎日出勤する社員という設定で
カリキュラムを受けてもらいます。格好もスーツです。
カリキュラムで身に着けたビジネスマナー
や支援者からアドバイス受けたことは事業所内で実践して就労に必要な力を
身に着けていきます。
事業所によってさまざまな支援環境
事業所を会社のように見立てたところもあれば
自習室のようなオープンスペースで自己学習を行って、わからないことなど支援者に質問をして一緒に考えたりアドバイスをもらっていく、パソコンスクールのようなイメージでしょうか。自主性がかなりもとめられそうですね。
また自宅のような生活感のある雰囲気(アットホーム)の中で就労に向けての準備をおこなっていくという事業所もあります。あまり緊張感はなくマイペースで就労準備をすすめていけそうですね。
【無資格・未経験OK】人生経験が活かせる就労支援員
法令上、資格の要件や研修制度はなく、無資格・未経験からでも始めることができます。
また、障がいをお持ちの方の就労支援をしたいという思いがあれば、就労支援員として活躍できる可能性があるということです。
わたしも、無資格未経験から支援員になりました。(以前は営業職を10年位)
支援員になって実際に支援をしてからよくわかったのが
- いままで社会人として経験してきたこと
- 就職活動してきたいろいろな経験
- 知人との関わり方
- 集団の中での立ち回り方
こういった経験の中で、得た知識やコミュニケーション能力は支援に多いに活かすことができます
このことから無資格未経験で支援員をスタートしたとしてもすぐに支援できるようになれると実感していますし、
未経験無資格でも可能の意味がよくわかります。
学生の方や、あまり社会人経験がない方、であっても学生時代のバイトや、部活、先輩後輩、友達との人間関係つくりなども支援に活かせますよ。
ですから、支援をしたいという強い思いを大事にしてほしいと思います。
まとめ コミュニケーション能力が重要
支援経験や資格よりも、その人の人柄がでるコミュニケーション能力が
求められるのが就労支援員です
福祉に必要な知識や支援技術は施設利用者の方と関わりながら身についていくものです
から支援未経験でも大丈夫です。
お伝えした事を抑えて
就労支援員の求人を見てもらえると業務内容のイメージが付くと思います。
私が転職時に活用した転職サイトなどの紹介をした記事を書きましたので是非とも参考にしてみてください。
キーワードに“就労支援員”や“障がい者 就労”など入れて検索してみてください。